世界中の企業や大学では、エンジニアやコンピュータの科学者たちが、ロボットをより鋭敏で器用なものにするための方法を考えています。認識能力も外見も、より人間に近いものにしようとしているのです。

ロボットは、さまざまな業界で何百万人もの人々を助けていますが、果たしてロボットは人間の代わりになることができるのでしょか?

 

ロボットが活躍する現場

ロボットが活躍する現場は実にさまざまです。倉庫や工場、ファーストフード店、衣料品店では、すでにロボットと人間が一緒に働いている所もあります。ユニバーサルロボットなどのロボットメーカーが開発しているロボットアームはピッキングが上手いため、物流業界で重宝されます。

さらに、コーヒーを淹れたり、お年寄りの世話をしたり、トイレットペーパーを運んだりするロボットも私たちの生活の中で重要な役割を担っていて、これまで人間が行っていた仕事を着実にこなしています。

 

将来はロボットに仕事を奪われる?

すでにロボットが人間の代わりに働いている業界は存在します。そして、それは今後も増えていくでしょう。マッキンゼーの調査によると、現在の仕事の45%が自動化される可能性があるそうです。

しかし、ロボットが人間の仕事を奪う状況を食い止めるのではなく、離職した労働者を助けるための解決策を生み出す必要があるのではないでしょうか。たとえば、仕事を失ったとしても、正しく再教育を受けた人は、ロボットが取って代わることのできない新しいタイプの仕事に就く可能性が高くなると主張する専門家もいます。

 

ロボットは脅威ではない

映画などで見るような、ロボットが全てを破壊した結果、人類が滅びてしまうというシナリオは、完全なるフィクションです。現在、私たちが体験していること、そして将来待ち受けていることは、ロボットと人間が共存する世界です。

よりスムーズに共存するには、ロボットを脅威と考えるのではなく、協調して働くことができるものとして考えなければなりません。そのためには、私たち自身の考え方や、ロボットとの関わり方を変える必要があります。